これからの一般公開の予定 2017年度
会場: 愛知教育大学 自然科学棟5階 518室 & 天文台
第123回 10月 28日(土曜日):保護者会の日です
どなたでも参加できます(予約は不要です)
ポスター/チラシはこちらから
11:00〜15:00 昼の天体観望会
18:00~19:00 天文ミニ講座「最新ブラックホール探査計画」
講師:愛知教育大学 教授 高橋 真聡
19:00~20:30 天体観望会「少し寂しい?秋の星座を観よう」
19:00〜20:30 3Dシアター「3D宇宙の旅」(複数回上映)
- <ミニ講座>『最新ブラックホール探査計画』
- 今回のテーマは「ブラックホール」です。近づいたものは何でも吸い込み、いったん吸い込まれたら光ですら進路を曲げられ脱出できない宇宙の落とし穴です。ブラックホールは、星とは異なり表面のようなものは無く、近づくといつの間にか脱出できなくなる空間領域です。このようなブラックホールは、大きな質量が、非常に狭い領域に閉じ込められるようなことがあると、時間と空間が歪められて形成されることが理論的に予言されています。実際、昨年には重力波の初検出に伴い、ブラックホールがこの宇宙に実在することが観測的に始めて示されました(それ以前は間接的状況証拠からの推測でした)。とはいえ、ブラックホールの状態や、その周りがどうなっているかなど、まだまだ多くの謎が残されています。この謎に向けて、ブラックホール研究者はどのような取り組みをしているのか紹介します。
- <昼の天体観望会>『太陽黒点と昼間でも見える星』
- 太陽の表面には黒いシミが見えることがありま す。これは「太陽黒点」と呼ばれるもので、太 陽の活動の指針になります。黒点とは何か? 小型の望遠鏡で観察してみましょう!
- <夜の天体観望会>『少し寂しい?秋の星座を観よう』
- 天頂付近には「夏の大三角」と「秋の四辺形」が楽しめます。東空からは秋の星座が昇り始めますが、明るい星は少なめでちょっと寂しい季節です。フォーマルハウト(みなみのうお座)とアンドロメダ銀河を探してみましょう。観望会に先立ち、21日ころには『オリオン座流星群』が極大となります。見頃は前後の4~5日間の未明で、1時間に5個程度が期待できます。月明かりの影響がなく、条件がたいへんよいです。
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第124回 12月 16日(土曜日)
どなたでも参加できます(予約は不要です)
開催時間に注意(冬期時間です)。
観望会時の屋上は寒いです。寒さ対策をして下さい。
17:00~18:00 天文ミニ講座「宇宙の膨張は等方的か?」
講師:岐阜大学 名誉教授 若松 謙一 氏
18:00~19:30 天体観望会「冬の星座登場!」
18:00〜19:30 3Dシアター「3D宇宙の旅」(複数回上映)
- <天文ミニ講座> 「宇宙の膨張は等方的か?」
- アインシュタインは一般相対性理論を完成させた直後の1917年、この壮大な理論を宇宙論に適用し、宇宙の構造を調べ始めた。その際、数学的な簡略化のため、「宇宙原理」なる仮定を導入した。宇宙は一様(Uniform)で等方的(isotropic)である、と。 その後1929年、ハッブルは宇宙膨張を発見している。では、この大胆な仮定ははたして大丈夫であろうか?
- 「一様性」に関しては、現在までにすばる望遠鏡はじめ多くの巨大望遠鏡が遠くはるか宇宙の始まりの所まで詳しく調べており、大丈夫そうである。では、「等方性」はどうであろうか?もし宇宙の膨張速度が方向によって違っているようなら、この仮定は一挙に崩れ去ってしまう。この様な事態に発展しかねない「Great Attractor 問題」が1980年代に発生した。
- 本講演では、その発端と私らが現在が行っている観測の現況をご紹介したい。なお、本年は、アインシュタインの宇宙論発表百周年の記念の年であり、感無量
- でる。
- <夜の天体観望会>「冬の星座登場!」
! 注 意 !
- 冬場:屋上は非常に寒くなりますので,十分な防寒着が必要です.
- 観望会の間は足元が暗くなりますので,ご注意ください
- かかとの高い靴や短いスカートは避けてください
- 大学構内での場所の案内は,看板や掲示に注目ください
- 自家用車でお越しの場合,大学構内の駐車場をご利用ください