環境教育ゼミナール I (1年生・前期)
地球・宇宙規模の環境について考えてみよう!

授業目標・概要

物理系,化学系,生物系,地学系の4つのゼミナールが半期の半分の期間で繰り 返して開講される.環境教育課程の 80 名の学生は物理系,化学系,生物系, 地学系,各 20 名ずつの4クラスに別れ,4つのゼミナールのうちの2種類を 受講する.

地学系のゼミナールでは、適当なテーマを材料にして、学問への取り組み方、 文献調査・論理的思考・プレゼンテーションの方法を身につけることをめざす。


大学で始めて地学分野に接する機会を得た学生は少なくないようですが、
高校地学ではこんな内容 を扱っています。


授業計画・内容 (高橋 担当分)

◎ 宇宙・地球といった大局的な観点からの適当なテーマを設定し、考察し、 討論会を行う。テーマの例としては、
  ★「地球温暖化」
  ★「オゾンホールの破壊」
  ★「太陽活動と社会活動」
  ★「宇宙に於けるゴミ問題」
  ★「酸性雨の問題」
  ★「人工問題と環境破壊」
など。
『日経サイエンス』や『パリティ』などに掲載されている論文で、 調べることができます。

◎ 具体的なゼミの進め方としては、前半では『論文紹介』、後半は『自由研究』 として、それぞれの最終週(3週目と6週目)に発表会を開く。 前半で扱う紹介論文としては、 「論文紹介テーマ」 を参照のこと。 調査・研究・発表は4名または5名のグループで行うとするが、分担して作業 するようにして下さい。メンバー内で十分議論し、論旨を煮つめてから10〜 15分程度のプレゼンテーション準備に取り組んで下さい(プレゼンテーション の例はこのページの最後尾を見て下さい)。

◎ ややアドバンスな内容として、
『宇宙環境利用のサイエンス』井口洋夫監修 裳華房
をがあるが、やる気のある学生には取り組んでもらいたい。この本では、 宇宙環境利用についての様々な研究・今後の計画が紹介されている。 紹介されているテーマには、
  ● 有人宇宙飛行と科学・技術
  ● 微小重力下での物質科学
    (材料製造、コロイド科学、無容器処理)
  ● 微小重力と基礎物理学
   (低温物理学、一般相対論の検証、非平衡物理)
  ● 重力と生物
   (細胞の重力応答、重力屈性の分子機構、重力走性)
  ● 高層大気の科学
   (酸素分子の光分解、原子状酸素、宇宙用潤滑剤)
  ● 宇宙放射線
   (放射線測定、放射線の防御、宇宙ステーションでの被曝線量)
  ● 生命物質と宇宙環境利用
   (タンパク質の結晶作製、核酸とタンパク質)
  ● 短時間の微重力実験手段
   (落下実験、航空機、小型ロケット)
などがあります。ここから派生して、いろいろと興味を広げて下さい。


評価方法

 出席状況,質疑応答の内容,レポ−トの提出と出来具合,受講態度等を考慮し, 総合的に評価する。最終的に受講した2つの系のセミナールの出席状況と成績 から総合的に評価する。


備考

 初回に全員が大きな教室に集合し,希望順位とくじ引きで,どの2つのゼミナー ルを受講するかを決定し,クラス分けを行う.必ず出席すること.



  • 2000年度/前半第5班の発表 (学内向け)
  • 2000年度/前半第5班の発表 (学外の方はこちらをどうぞ)

  • 発表する前に (1年生向け)
  • UNIX で利用可能なプレゼンテーション・ツール



    Questions/Suggestions - mtakahas@auecc.aichi-edu.ac.jp.
    Updated: 01 April, 2006