第133回 2019年 4月 13日(土曜日)
どなたでも参加できます(予約は不要です)
ポスター/チラシはこちらから
18:00~19:00 天文ミニ講座「活動的な銀河」
愛知教育大学 准教授 幅 良統
19:00~20:30 天体観望会「冬の大三角と春の大三角」
19:00〜20:30 3Dシアター「3D宇宙の旅」(複数回上映)
< 天文ミニ講座「活動的な銀河」>
- 銀河の中には,その中心部に極めて明るく輝く「核」を持つ銀河が存在します.そのような核を総称して活動的銀河中心核 (Active Galactic Nuclei; AGN)と呼びます.AGNのサイズは僅か太陽系程度だと見積もられていますが,そこから放出されるエネルギーは太陽光度の百億から一兆倍にもなります.このように,コンパクトかつ膨大なエネルギーの放出源として,AGNの中心には太陽質量の100万倍を超える質量を持った巨大ブラックホールが存在していると考えられるようになってきました.興味深いことに,この巨大ブラックホールの質量と母銀河のバルジを形成する星の全質量との間に,非常にシンプルな正相関があることが分かってきました.このことは,銀河が現在の姿に成長する過程の中で,その中心にあるブラックホールも共に成長(共進化)してきたことを物語っています.エキゾチックな天体として登場することの多いブラックホールですが,今やその存在は銀河進化の歴史を紐解く重要な鍵となる天体になっています.本講演ではAGNの詳細と銀河進化との関わりについて説明します.
< 天体観望会「冬の大三角と春の大三角>
< 3Dシアター「3D宇宙の旅」(複数回上映)>
- 「Mitaka」を用いた宇宙を学ぶ学生達による「宇宙の広がり体験ツアー」。
- ホントに宇宙にいる感覚になるかも!?