愛知教育大 天文台


一般公開のご案内 (2015〜 )

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愛知教育大学 天文台 since 2015-01-08

Last updated 2019-04-15

第129回(←128回) 2018年 8月 4日(土曜日)

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   どなたでも参加できます(予約は不要です)

  • 18:00~19:00  天文ミニ講座「中性子星の物理入門」
  •                愛知教育大学 准教授 阿武木啓朗
  • 19:00~20:30 夜の観望会「土曜の木金観望会」
  • 19:00~20:30 3Dシアター


  < 天文ミニ講座「中性子星の物理入門」>

  • 物質を際限なく圧縮していくとどうなってしまうのか、誰でも子どもの時に一度は
  • 考えたことがあるのではないでしょうか。身の周りの物質で密度の高い物質とい
  • いますと、鉄や鉛が思いつきますね。鉄を例にとると、角砂糖一個の大きさで約8gです。
  • 物質をもっともっと圧縮するには圧力が必要です。地上の実験では数百万気圧の圧力を
  • 発生させるのが限界ですが、その実験によりますと、地球中心部のような高圧の環境
  • (約360万気圧)になると、鉄原子は自らの化学ボンドを組み替え、より稠密な格子構造
  • へと変化するということが分かっています。
  • さて、宇宙に目を転じますと、我々の宇宙には「中性子星」と呼ばれるとてつもなく密度
  • が大きい星が存在することが分かっています。その密度は角砂糖一個あたり10億トンに
  • 相当し、中心部での圧力は10^(29)気圧(1兆気圧の1兆倍のさらに10万倍!)に達します。
  • 今回のミニ講座では中性子星をテーマとし、その存在がどのように予測され、発見に至ったか
  • について歴史を振り返り、現在までに発見されているいくつかの個性豊かな中性子星を取り
  • 上げながらその驚異的な性質について解説します。また、中性子星の合体による重力波検出
  • などホットな話題にも触れ、中性子星の内部での物質の姿に迫ります。

  < 夜の観望会「土曜の木金観望会」>

  • 夏の大三角が天頂付近に見えるようになります。 西空には「金星」が、南空にはさそり座
  • の赤いア ンタレスが見えます。アンタレスを挟むように、「木星」と「土星」が見えます。
  • 東空には「火星」 も登場。4つの惑星を同時に観る機会は希なの で、是非この共演を堪能
  • して下さい。