第129回(←128回) 2018年 8月 4日(土曜日)
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どなたでも参加できます(予約は不要です)
- 18:00~19:00 天文ミニ講座「中性子星の物理入門」
- 愛知教育大学 准教授 阿武木啓朗
- 19:00~20:30 夜の観望会「土曜の木金観望会」
- 19:00~20:30 3Dシアター
< 天文ミニ講座「中性子星の物理入門」>
- 物質を際限なく圧縮していくとどうなってしまうのか、誰でも子どもの時に一度は
- 考えたことがあるのではないでしょうか。身の周りの物質で密度の高い物質とい
- いますと、鉄や鉛が思いつきますね。鉄を例にとると、角砂糖一個の大きさで約8gです。
- 物質をもっともっと圧縮するには圧力が必要です。地上の実験では数百万気圧の圧力を
- 発生させるのが限界ですが、その実験によりますと、地球中心部のような高圧の環境
- (約360万気圧)になると、鉄原子は自らの化学ボンドを組み替え、より稠密な格子構造
- へと変化するということが分かっています。
- さて、宇宙に目を転じますと、我々の宇宙には「中性子星」と呼ばれるとてつもなく密度
- が大きい星が存在することが分かっています。その密度は角砂糖一個あたり10億トンに
- 相当し、中心部での圧力は10^(29)気圧(1兆気圧の1兆倍のさらに10万倍!)に達します。
- 今回のミニ講座では中性子星をテーマとし、その存在がどのように予測され、発見に至ったか
- について歴史を振り返り、現在までに発見されているいくつかの個性豊かな中性子星を取り
- 上げながらその驚異的な性質について解説します。また、中性子星の合体による重力波検出
- などホットな話題にも触れ、中性子星の内部での物質の姿に迫ります。
< 夜の観望会「土曜の木金観望会」>
- 夏の大三角が天頂付近に見えるようになります。 西空には「金星」が、南空にはさそり座
- の赤いア ンタレスが見えます。アンタレスを挟むように、「木星」と「土星」が見えます。
- 東空には「火星」 も登場。4つの惑星を同時に観る機会は希なの で、是非この共演を堪能
- して下さい。